第二次大戦は兵站の戦いであったといわれています。特に連合軍は、ＡＦＶ（装甲車両や自
走砲）を完全に装備していただけでなく、膨大な数の輸送車両を備えており、これなくしては戦
闘に勝利を収めることはできませんでした。アイゼンハワー将軍は、『圧倒的な空軍と陸軍の
車両設備による大掛かりな移動のおかげで、我々は何百マイルという前線のどこでもたたくこ
とができた。』と語っています。

　枢軸軍のドイツでも輸送車両による重要性は開戦前から気づいていましたが、連合軍のよう
に無尽蔵ともいえる数をそろえることはできず、民間からの没収車両や敗戦国からの捕獲車
両によって、ようやく定数をそろえている状況でした。

その雑多な多種多様の車両を、まとめてみようと試みているのがこのページです。資料は、次
のヴァンダービーン本の他に、オスワルド本も使用しました。