２００６年のタイガー祭り

　２００６年は遂に完成作品がゼロに終わるという、モデラーとしては恥ずかしい年となってしま
った。９１年から年間に３～４作程度は完成に漕ぎつけていただけに、なんとも情けない。しか
し、ドラゴンモデルズから１／７２スケールで完成品が販売されるなど、完成品を集めるコレクタ
ーも増えている状況である。これもモデラーの年齢層が高くなったこと、彼らが繁忙ゆえにモデ
ル作成の時間が取れず、完成品を収集していることにより、新たな市場が形成されつつあると
いう状況によっている。そればかりではないが、２００６年はタイガーの完成品を購入するという
暴挙に出てしまった。完成品をコレクトする道は、一度味わうと抜け出せない泥沼の道であると
も聞く。果たして、この道にモデラーとしてスランプ脱出のヒントが見つかるのか、また抜け出せ
ない泥沼となってしまうのか。

タルガ製１／４８　鋼密度模型タイガーⅠ

　内部構造再現モデルで一台完成させるのに７分割されている。コンビニで販売され、ばら売
りとセット売りとあった。種類は３種で、１９４３年アフリカ戦線、初期ジャーマングレー単色、２
色迷彩とあった。完成させるのに接着剤は不要で３０分程度あれば済むので、『ハーフ・アン・
アワー・モデリング』で完成できる。私はセット売りを購入し、アフリカ戦線と２色迷彩を入手し
た。

	チュニジア戦線仕様のサンド単色の車両である。車体中央の分割線が気になるが、全体の雰囲気はまあまあと言える。
	２色迷彩の車体内部構造。乗員５名もセットされ、１／４８のスケールからいっても及第点である。

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